キング 罪の王
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罪の子として生まれたのなら、地獄へと道案内しよう。スキャンダラスな愛の寓話。
海軍を退役した足で、米・南部の田舎町に向かった21歳の青年エルビス。その町で、ようやく出会えた実の父・牧師デビッドから、愛でも許しでもなく悪意に満ちた言葉を浴びせかけられる。致命的に傷ついた彼は、デビッド一家の幸福な生活を脅かす、あまりに冷酷で決して許されぬ復讐を仕掛けてゆく。
- 公開日
- 2006年11月18日(土)
- 監督
- ジェームズ･マーシュ
- 撮影
- イージル･ブリルド
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 米
- 原題
- THE KING
- 上映時間
- 105
- INTRODUCTION
- 天涯孤独の美しい青年エルビス。彼はまだ見ぬ父に会い、家族として祝福されることを夢見て、アメリカ南部の町を訪ねた。その期待が裏切られたとき、青年は恐ろしい罪を犯すのだった。最悪のタブーを冒すエルビスには、「アモーレス・ペロス」「バッド・エデュケーション」のガエル・ガルシア・ベルナル。父親デビッドには、４度のアカデミー賞候補を誇る名優ウィリアム・ハート。苦悩する妻を『マルホランド・ドライブ』の黒髪の美女ローラ・ハーリングが演している。マレリー役には、『ブロークン・フラワーズ』で注目を集めたペル・ジェームズ。第二のスカーレット・ヨハンソンとの呼び声高い、期待の新鋭である。監督は、マーヴィン・ゲイやエルビス・プレスリーの異色のドキュメンタリー作品で、数々の受賞歴を持つジェームズ・マージュ。脚本は、『チョコレート』でアカデミー賞オリジナル脚本賞候補となった、ミロ・アディカが担当している。
- STORY
- エルビス・バルデレスは、メキシコ人の亡き母から父親がいることを聞かされていた。海軍を退役後、まだ見ぬ父を訪ねて深夜バスに乗り、テキサス南部の町”コープス・クリスティ”に向った。父デビッド・サンダウは、今では牧師になり、美しい妻トゥワイラと、神学を専攻する優秀な息子ポール、純真な娘マレリーとともに裕福に暮らしていた。エルビスは、町はずれに小さな部屋を借り、ピザのデリバリーの仕事に就く。なけなしの金で古車も買った。日曜のミサ。父の教会に乗り付けたエルビスは、妹とは知らずにマレリーと偶然出会う。ミサが終り、エルビスはデビッドとその家族に対面。しかし、過去の事に困惑する父親はエルビスを追い払うのだった。そこで、エルビスは、腹違いの兄妹と知っていてマレリーを誘惑する。禁じられた関係は深まり、二人はついにタブーを冒してしまうのだった。
- CASTING
- ●ガエル・ガルシア・ベルナル 1978年11月30日生まれ。メキシコ出身。99年「アモーレス・ペロス」で映画デビューし、メキシコ映画祭主演男優賞受賞。主な出演作は、「天国の口、終わりの楽園」（01）、「ブエノスアイレスの夜」（01）、「アロマ神父の罪」（02）、「バッド・エデュケーション」（04）、「モーターサイクル・ダイアリーズ」（04）など。 ●ウィリアム・ハート 1950年3月20日生まれ。ワシントンD.C出身。79年「アルタード・ステイツ/未知への挑戦」で映画デビュー。85年「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞、カンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞受賞。主な出演作は、「白いドレスの女」（81）、「目撃者」（81）、「偶然の旅行者」（88）、「ダークシティ」（98）、「ヴィレッジ」（04）、「シリアナ」（05）など。 ●ペル・ジェームズ 1977年4月30日生まれ。ヴァージニア州出身。03年「アップタウン・ガールズ」で注目される。主な出演作は「ブロークン・フラワーズ」（05）、「Undiscovered」（05）、「Confess」（05）など。 ●ローラ・ハーリング 1964年3月３日生まれ。メキシコ出身。89年「ヘルブレイン/血塗られた頭脳」で映画デビュー。主な出演作は、「情熱のランバダ」（90）、「マリホランド・ドライブ」（01）、「ジョンQ最後の決断」（02）、「パニッシャー」（04）など。 ●ポール・ダノ 1984年6月19日生まれ。コネチカット州出身。01年青春ドラマ「L.I.E」でインディペンデント・スピリッツ・アワード最優秀新人賞を受賞。主な出演作は、「卒業の朝」（02）、「ガール・ネクスト・ドア」（04）、「テイキング・ライブス」（04）など。